ドッグフードはできるだけ国産無添加のものがいいですよね。ただ、無添加といってもさまざまな種類があるため、「どれを選べばいいかわからない」と困ってしまうことも少なくありません。
そこで今回は、国産無添加のドッグフードをランキング形式でご紹介!添加物の正しい知識やドッグフードの選び方も解説します。
「無添加=安全」とは限らない!?添加物の正しい知識
ドッグフードを選ぶ際に大切なのは、「無添加=安全」とは限らないという点です。ここでは添加物の正しい知識として、以下の4つを説明します。
- 添加物にはさまざまな役割がある
- 添加物の安全性は法律で保障されている
- 酸化防止剤はドッグフードの品質を保つために欠かせない
- 総合栄養食に添加物は必要
添加物にはさまざまな役割がある
添加物は決して害悪なものではありません。むしろ、添加物がなければ十分な栄養素が摂れなくなってしまう可能性もあります。たとえば、一般社団法人ペットフード協会によると、添加物の必要性について以下のように発表しています。
※引用
ペットフードの栄養バランスを整え、有効成分を補強するためには、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類といった栄養添加物を欠かすことはできません。たとえば、猫は野菜等に多く含まれているカロチンをビタミンAに変換できないので、ビタミンAを添加して必要な量を摂取できるようにします。
出典:一般社団法人ペットフード協会|ペットフードと添加物
※引用終了
環境省によると、添加物の主な目的は以下の3つです。
- 栄養バランスを整える
- フードの品質を保つ
- 美しく、おいしくする
参考:環境省「知って納得!ペットフードの表示」
このように、添加物は愛犬にとって悪影響を与えるものではなく、ドッグフードの生産や品質維持において必要不可欠なものなのです。
添加物の安全性は法律で保障されている
添加物と聞くと危険な印象を受けますが、安全性は「ペットフード安全法」において厳しく制限されています。
添加物
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定める量(μg/g)
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エトキシキン・BHA・BHT
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150(合計量)
犬用にあたっては、エトキシキン75以下
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亜硝酸ナトリウム
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100
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参考:環境省|基準規格等
これらは臨床試験において「問題がない」と判断された量が基準になっています。そのため、基本的に「添加物は犬の健康に影響しない」と考えてもよいでしょう。ただし、犬によっては添加物を過剰に摂取すると体への負担となる可能性もあります。できるだけ無駄な添加物を使用せずに、高い品質を維持しているドッグフードがオススメです。
酸化防止剤はドッグフードの品質を保つために欠かせない
ドッグフードには、酸化防止剤が使用されています。これはドッグフードに油脂成分が多く含まれているためです。油脂成分が酸化すると、嗜好性が低下したり健康に悪影響を及ぼしたりする恐れがあります。このような点を防止するために使われているのが酸化防止剤です。
ただ、国産ドッグフードの中には酸化防止剤を使用していないものもあります。海外のドッグフードと違って輸送による手間や時間がかからないため、酸化する前に飼い主さんのところへ届けられるためです。
総合栄養食に添加物は必要
犬の主食となる総合栄養食には、添加物は必要不可欠となります。なぜなら、添加物がなければ成長に必要な栄養素を十分に取り入れられない可能性があるためです。とくに、ドッグフードの栄養バランスを整え、有効成分を補強するためには以下の栄養添加物が欠かせません。
このように、添加物は品質を保持するだけでなく、栄養素を効率よく吸収するために必要不可欠なものなのです。
無添加ドッグフードの選び方
無添加ドッグフードを選ぶ際は、完全に無添加を選ぶのではなく「無駄な添加物が入っていないか」を確認することが大切です。そのため、ここでは「無駄な添加物が入っていないドッグフード」を「無添加ドッグフード」と称し、その選び方を3つ紹介します!
- ドッグフードの種類を把握しておく
- どのような添加物が使われているか確認する
- 品質をチェックする
ドッグフードの種類を把握しておく
まずはドッグフードの種類を把握しておきましょう。一般的に、ドッグフードは「主食」と「間食」に分けられます。
主食となるのが総合栄養食です。総合栄養食は必要な栄養素を摂取するためのドッグフードです。間食はいわゆる「おやつ」のことを意味し、基本的に栄養素補給としての必要性はありません。
そのため、「無添加だから」といって間食用のドッグフードを主食として与え続けるのはオススメできません。しっかりと総合栄養食のドッグフードを食べさせてあげるのが大切ですよ!
どのような添加物が使われているか確認する
添加物は「ペットフード安全法」によって、表示を義務付けられています。義務付けられている表示項目は以下のとおりです。
※引用
[3]表示の基準
販売用ペットフードには、次に掲げる事項を表示しなければならない。
(1)販売用ペットフードの名称(犬用又は猫用)
(2)原材料名(原則的に添加物を含むすべすべての原材料を表示)
(3)賞味期限
(4)事業者の氏名又は名称及び住所
(5)原産国名(最終加工工程を完了した国)
出典:環境省|基準規格等
※引用終了
原材料名から、必要のない添加物が配合されていないか確認できます。たとえば、着色料や甘味料は品質の維持や栄養素のサポートにおいて「必要ない」とされています。
また、より安全性にこだわる場合、添加物が「天然由来成分かどうか」に注目しましょう。人工添加物の場合、天然よりも効果が高いことがほとんどですが、その分体にとって悪影響であることも珍しくありません。そのため、できるだけ天然由来の添加物が使用されているものを選ぶほうが、わんちゃんにはやさしいといえます。
品質をチェックする
ドッグフードそのものの品質も大切です。公式サイトで品質や加工に関する詳細を掲載しているドッグフードは「信頼性が高い」といえるでしょう。とくに注目すべきは「原材料の品質」です。農林水産省では、「原材料に含まれる添加物は任意」としています。
※引用
A.15 原材料名にはペットフードの製造に使用した添加物を記載しますが、原材料に含まれる添加物の表示は任意表示となります。たとえば「かにかま」や「チーズ」などの食品をペットフードに配合する場合、「かにかま」、「チーズ」を原材料名として表示します。
出典:農林水産省|ペットフード安全法 表示に関するQ&A
※引用終了
つまり、ドッグフードによっては「危険な添加物を使った原材料を配合している」という可能性もゼロではありません。だからこそ、「しっかりとどのような原材料を使っているか?」の確認をしましょう!
信頼できるドッグフードは、「ニュージーランド産の牛肉を使用」「国産のマグロを使用」「FEDIAF(欧州ペットフード工業会連合) の基準をクリア」など原材料に関する情報を細かく記載しています。
国産無添加のドッグフードランキング
ここからは、国産無添加のドッグフードをランキング形式で紹介します!なお、ここでも「無添加」とは「無駄な添加物が入っていないドッグフード」と定義して紹介します。オススメの国産無添加ドッグフードは以下のとおりです。
- このこのごはん
- うまか
- ポンポンデリ
- YumYumYum!
- ペルシア
- ドッグフード工房
- 安心犬活
- 犬猫生活
このこのごはん
小型犬を飼っている方にオススメなのが、このこのごはん。トイプードルやミニチュア・ダックスフンドなど小型犬に特化して開発されています!保存料も酸化防止剤も使われていないため、安全性が高いといえます。また、直径が7〜8mmと小さいため食べやすく、食いつきの良さを感じる飼い主さんも多いですよ!
種類
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総合栄養食
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原材料
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まぐろ、玄米、鶏肉、鹿肉、カルシウム、さつまいも、乳酸菌など
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タイプ
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ドライ
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対象年齢
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全年齢
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カロリー
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343kcal/100g
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主な無添加情報
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国内生産、ヒューマングレード(人間基準)、オイルコーティングなし、グルテンフリー、保存料不使用、酸化防止剤不使用、人工添加物不使用
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値段
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【通常】3,850円(税込)
【定期】3,278円(税込)
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商品情報
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公式サイト
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うまか
うまかは博多水たきの名店「博多華味鳥」が、人間も美味しく食べられる新鮮素材を厳選したドッグフードです。保存料や酸化防止剤、人工添加物が使われていないため、人間が食べても問題ありません。
また、うまかのこだわりのひとつは「香り」です。かつおだしの香りが漂い、わんちゃんの食欲をそそります。安全なうえに「美味しいものを食べさせたい」方はうまかがオススメです!
種類
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総合栄養食
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原材料
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華味鳥100%、コンドロイチン、ビフィズス菌、グルコサミンなど
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タイプ
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ドライ
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対象年齢
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全年齢
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カロリー
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350kcal/100g
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主な無添加情報
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国内生産、ヒューマングレード(人間基準)、オイルコーティングなし、グルテンフリー、保存料不使用、酸化防止剤不使用、人工添加物不使用
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値段
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【通常】5,478円(税込)
【会員】3,278円(税込)
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商品情報
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通販サイト
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ポンポンデリ
ポンポンデリは、小型犬専用の腸活ドッグフード。低脂肪で消化の良い食材を使用しているため、療養中のわんちゃんや老犬も安心です!また、わんちゃんの目に優しいDHAを多く含んでいるため、目の病気の予防にも役立ちます。他にも、含まれているコラーゲンペプチドが美しい毛並みの維持に貢献しますよ。
種類
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総合栄養食
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原材料
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鶏肉、鶏レバー、ブロッコリー、にんじんなど
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タイプ
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ドライ
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対象年齢
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全年齢
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カロリー
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351kcal/100g
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主な無添加情報
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国内生産、ヒューマングレード(人間基準)、オイルコーティングなし、グルテンフリー、保存料不使用、酸化防止剤不使用、人工添加物不使用
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値段
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【単品】4,830円(税込)
【定期】2,970円(税込)
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商品情報
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公式サイト
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YumYumYum!
YumYumYum!は累計出荷数80万袋を突破した人気のドッグフード!プレミアムドッグフードとして20年以上の歴史があり、信頼性はばっちりです。
食品会社が運営しているペットフード専用工場は、安全性を担保する指標であるHACCPやISO22005を取得しており、原材料も製造も高品質となっています。ドライタイプ以外にも水分量を含んだ「やわらかドライタイプ」があり、愛犬の好みや体調によって合わせられますよ!
種類
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総合栄養食
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原材料
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九州産の若鶏、マグロ、タラ、馬肉、鰹節、昆布、椎茸、にんじん、ブロッコリー、かぼちゃなど
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タイプ
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ドライ
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対象年齢
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全年齢
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カロリー
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348kcal/100g
(オールステージタイプの場合)
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主な無添加情報
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国内生産、ヒューマングレード(人間基準)、オイルコーティングなし、グルテンフリー、保存料不使用、酸化防止剤不使用、人工添加物不使用
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値段
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1,870円(税込)~
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商品情報
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公式サイト
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ペルシア
ペルシアは国際薬膳調理師である合谷幸生先生が推奨するドッグフードです。穀物は含まれていますが、アレルギーの原因となるグルテンは配合されていません。アミノ酸やビタミンB群など、100種類以上の栄養素を含む「クコの実」が配合されているため、栄養価は抜群!4つの味を選べるので、わんちゃんが飽きる心配もありません。
種類
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総合栄養食
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原材料
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生肉(牛、鶏、馬、魚肉、豚レバー)、穀物(大麦全粒粉、玄米粉、脱脂大豆、たかきび、脱脂米ぬか)など
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タイプ
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ドライ
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対象年齢
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生後6か月~
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カロリー
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360kcal/100g
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主な無添加情報
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国内生産、ヒューマングレード(人間基準)、オイルコーティングなし、グルテンフリー、保存料不使用、酸化防止剤不使用、人工添加物不使用
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値段
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850g:2,990円(税込)
【定期購入】
850g×2袋:4,990円(税込)
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商品情報
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公式サイト
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ドッグフード工房
ドッグフード工房は天然食材にこだわった無添加のドッグフードです。基本的に、ドッグフードは合成添加物によって栄養素を高めます。しかし、ドッグフード工房は合成添加物を使用することなく、天然素材のみで総合栄養食とみなされる基準をクリアしています。
味の種類も馬肉、鶏肉、野菜畑と3タイプあり、用途に合わせて選ぶことが可能です。公式サイトで製造過程を公開しているため、製造方法について気になる方は確認してみてください。
種類
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総合栄養食
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原材料
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馬肉、うるち米、小麦、鶏肉、さつまいもなど
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タイプ
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ドライ
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対象年齢
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全年齢
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カロリー
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360kcal/100g(馬肉の場合は375kcal)
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主な無添加情報
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国内生産、ヒューマングレード(人間基準)、オイルコーティングなし、グルテンフリー、保存料不使用、酸化防止剤不使用、人工添加物不使用
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値段
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馬肉・鶏肉・野菜畑3kg(750g×各4袋)
【通常購入】
9,920円(税込)
【定期購入】
8,432円(税込)
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商品情報
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公式サイト
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安心犬活
安心犬活は「安心できる最高品質」を追求して作られたドッグフードです。15年の製造歴があり、「愛犬の健康にオススメドッグフード第1位」などさまざまなメディアで高い評価を得ています!
全年齢に対応していますが、フードの粒が小さめなので、小型犬にとくに向いているドッグフードです。チワワやポメラニアンを飼っている方はぜひ試してみてくださいね。
種類
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総合栄養食
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原材料
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肉、魚、さつまいも、海藻、じゃがいも、クランベリーなど
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タイプ
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ドライ
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対象年齢
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全年齢
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カロリー
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360kcal/100g
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主な無添加情報
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国内生産、ヒューマングレード(人間基準)、オイルコーティングなし、グルテンフリー、保存料不使用、酸化防止剤不使用、人工添加物不使用
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値段
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【通常1袋】3,630円(税込)
【定期2袋】6,171円(税込)
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商品情報
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公式サイト
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犬猫生活
犬猫生活は国産の原材料を使うだけでなく、「国内生産」にもこだわっています。そのため、海外から輸送する手間が省けるため、保存料を使用しなくても品質を維持することが可能です。
さらに、独⽴⾏政法⼈農林⽔産消費安全技術センターが定める食の安全性を定める基準である「FAMIC」をクリアしているため、安全性は国内でもトップクラス!もちろん素材にもこだわっており、試⾷会では90%以上の飼い主さんが満⾜したそうです。
種類
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総合栄養食
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原材料
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鶏肉、牛肉、魚、じゃがいも、さつまいも、りんご、トマト、クランベリー、ブルーベリーなど
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タイプ
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ドライ
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対象年齢
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全年齢
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カロリー
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347kcal/100g
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主な無添加情報
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国内生産、ヒューマングレード(人間基準)、オイルコーティングなし、グルテンフリー、保存料不使用、酸化防止剤不使用、人工添加物不使用
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値段
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5,258円(税込)
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商品情報
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公式サイト
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ココグルメ
ココグルメは手作りで作られているウェットタイプのドッグフードです。ドライタイプよりも消化・吸収しやすいため、少食なわんちゃんや老犬にもオススメ!さらに、ココグルメは動物栄養学の専門家が監修しているため、栄養価の面でも心配ありません。保存期間も比較的長く、未開封の状態で冷凍保存した場合は約1年間も持ちます。
種類
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総合栄養食
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原材料
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鶏むね肉、小松菜、鶏レバー、さつまいも、にんじんなど
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タイプ
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手作り(ウェット)
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対象年齢
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全年齢
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カロリー
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チキン:121kcal/100g
ポーク:144kcal/100g
フィッシュ:91kcal/100g
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主な無添加情報
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国内生産、ヒューマングレード(人間基準)、オイルコーティングなし、グルテンフリー、保存料不使用、酸化防止剤不使用、人工添加物不使用
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値段
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単品16袋セット:6,402円(税込)
定期16袋セット:5,115円(税込)
※13日分
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商品情報
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公式サイト
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無添加のドッグフードに関するよくある質問
最後に、無添加のドッグフードに関する2つのよくある質問に回答します。
なぜ無添加のドッグフードが良いの?
添加物が多すぎると、健康状態に悪影響を及ぼしかねないためです。とくに、エトキシキンやBHA、BHT、亜硝酸ナトリウムは「ペットフード安全法」で厳しく制限されています。原材料をチェックして、これらが含まれていないか確認してください。
ただし、上でも記載しましたが、完全に無添加のドッグフードは基本的にありません。ここでいう無添加のドッグフードとは「最小限の添加物だけで作られたドッグフード」という意味です。そのため、添加物が気になる方は、最小限の添加物が使用されているものか、天然由来成分の添加物のみ使用しているドッグフードを選ぶと良いでしょう。
無添加ドッグフードのデメリットは?
無添加ドッグフードは保存料などが使用されていないことが多く、消費期限が短い傾向にあります。そのため、基本的に1年以内に使用しなければいけないことが多いでしょう。購入する際は、買いだめしておくのではなく、定期配送などを利用して常に新しいドッグフードを与えることが大切ですよ!
無添加のドッグフードを選んでみよう!
ドッグフードは余計な添加物のない無添加がオススメです!とくに国産の場合、輸送の手間や時間が省けるため、保存料を使用していないものも多いです。本記事で紹介したドッグフードは、基本的に無駄な添加物が含まれていません。ぜひ愛犬に合ったドッグフードを選んでみてくださいね。